セキュリティ情報 - 非常事態に備える

家庭内事故ー家族と自分の命を守る

安全なはずの家の中でのささいなことが事故につながってしまうことがあります。階段や風呂場、玄関先での転倒、病気の治療の遅れなどが原因となって生命に危険をもたらしてしまうことも起こるのです。厚生労働省発表の人口動態統計によると家庭内事故死者は年間1万人以上。交通事故死に迫る勢いです。特にお年寄りや乳幼児においては、交通事故死よりも家庭内事故死のほうが多いのです。死には至らなくとも家庭内で負傷した人となりますと推定で年間40万人前後とも言われています。

メタボリックシンドロームをご存知ですか?

動脈硬化や心筋梗塞などの死を招く疾患を促進させるのが肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧といった生活習慣病です。

ごく軽症時のこれらの疾患はおもに早期の段階で、一つ一つの疾病としてはそれほど身体にダメージを与えませんが、肥満でありながら複数併せ持つ状態をメタボリック・シンドロームと呼びます。

このメタボリック・シンドロームは急速に動脈硬化を進行させることがわかっています。

このほど日本動脈硬化学会から診断基準が公表されました。ウエスト回りが男性の場合85cm以上、女性の場合90cm以上。加えて、高脂血症、高血圧、糖尿病の3つに診断基準が設けられ、それらの項目の内2つ以上該当するとメタボリック・シンドロームと診断されます。
外見的な特徴として、男性は「リンゴ型」、女性は「洋ナシ型」の方はメタボリックシンドロームの可能性が高いといわれています。この症状の大きな原因は内臓脂肪の肥大や血中脂肪の増加が大きな原因。しかしこれらは規則的な生活と適度な運動を心がけることで予防することもできるのです。

もし、万が一症状の自覚もなく突然メタボリックシンドロームを発症してしまった場合はどうすればいいのでしょう。適切な処置方法はあるのでしょうか。

早期発見、早期治療が救命のカギに

図は、心臓停止、呼吸停止、出血などの緊急事態における経過時間と死亡率の関係を示したものです。例えば、心臓停止では3分間放置されると死亡率が約50%に、呼吸停止では10分間放置されると死亡率が約50%になります。このことは、緊急事態が重大であるほど早く適切な処置をしなければ、死亡者が増加することを意味しています。 (M.Cara:1981.「カラーの曲線」一部改変)

放置時間が長かった場合には、手当の意味がなくなるというわけではありません。

早い時間に手当が開始されれば、それだけ救命率が高くなることは当然ですが、放置時間が長かったとしても、少しでも蘇生の可能性があれば、その可能性に賭けた積極的な手当が望まれます。

こうした病気や事故の場合、発見が早ければ大事に至らずに済む場合が多いのです。わずか数分早く治療を始めるだけで助かる可能性が高まります。周囲の人に応急処置をしてもらったり、一刻も早く救急車を呼んだりすることで危機を回避できることも多くあります。特にご老人や一人暮らしのお住まいではリスクが高くなるため、緊急通報ができるシステムを導入しておくとより安心でしょう。

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