セキュリティ情報 - 防犯対策

住宅への侵入は約2分に1件

住宅への侵入の手口は近年ますます巧妙化してきています。住宅への侵入盗は2003年に19万件。1日に約600件以上の被害届けが出されていますが、なんと2分に1件被害が発生していることになります。その一方、犯人の検挙率は低下してきています。

侵入者が狙うのは、「入りやすく逃げやすい家」の「もの」全て。侵入経路もひとつだけではありません。ガラス窓や玄関だけでなく、トイレや浴室などの窓からも侵入されます。手口は巧妙化し、凶悪な事件に発展するケースも少なくありません。自分の財産は自分で守らなければならなくなってきました。

防犯-被害を未然に防ぐ

被害に遭うのを避けるためには、泥棒の心理を知っておかなくてはなりません。泥棒が恐れるのは、人目につくこと。侵入に時間がかかる家や、周囲の注意をひきやすい家を、泥棒は敬遠する傾向があります。身の回りに泥棒の付け入る隙がないか、チェックしてみましょう。

1階、2階、最上階
低層階は侵入が容易です。最上階も、人目につきにくく、かつ高所得者層が多いこともあり、狙われやすいといえます。屋上からベランダなどに下りて侵入します。
隣近所の住人の顔を知らない
人間関係が希薄なマンションは、通路を歩く人が居住者なのかか来訪者なのか区別がつかないことがあります。オートロックがついていても、住人にまぎれて堂々と侵入され、犯行を見逃してしまいがちです。
見通しの悪さ
高い壁や生け垣などで敷地内が囲まれていたり、窓やベランダ側に目隠しされていたりする場合は、犯行が人目につきにく、侵入をしやすくしてしまいます。玄関付近が外から見えにくい構造は犯人の格好のターゲットになります。
侵入の足場がある
エアコンの室外機やガレージの屋根、電柱などが窓やベランダの近くにあると、それを踏み台にして侵入される可能性が高くなります。
周囲がうるさい
公園や空き地の近くや、工場や鉄道、幹線道路などに隣接して騒音が多い場合は、多少の物音がしても気づかれません。
人目につきにくい
表通りから入っていたり、裏通りに面しているなど、人通りが少ない場所は注意が必要です。街灯がなく暗い場合も危険です。

侵入者を寄せ付けないために

泥棒は、侵入に時間がかかる家を嫌います。5分以上かかる場合は約7割、10分かかると約9割の泥棒があきらめるといわれています。

さらに効果が高いのが「周囲の目」。侵入しようとしたときに光や音で威嚇されると、気づかれるのを恐れてひるみがちです。また、声をかけられたり、警官に出くわしたり、セキュリティシステムや街灯などがついていたりする場合も犯行をあきらめる要因になります。

ドアに2つの錠前をつける「1ドア2ロック」にかえることや、窓ガラスにも補助錠をつけたり防犯ガラスに取りかえることで、侵入犯にかかる時間は大幅に伸び、結果的に泥棒が犯行をあきらめる可能性が高くなります。また、高い生垣などで自宅を囲まず見通しをよくすることで、泥棒が侵入する気をなくすともいわれています。

日ごろの注意も怠らずに

泥棒の標的にならないようにするためには、防犯に対する意識を常に持つことが大切です。自宅内のことはもちろん、ご近所との連帯も大切です。決められた日以外にごみを出したりすると連帯感の薄い地域だと思われ、泥棒の付け入る隙を作ってしまいます。その他にもチェックポイントをあげてみましたので、当てはまるものがないか調べてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせお電話での問い合わせは06-6357-7586ファクスでのお問い合わせは06-6357-9459